ペルメルの額装仕上げをマスターしましょう♪

もともと、フランス語で「いろいろ」、「ごちゃまぜの物」、

「雑多なものの集まり」という意味合いのPêle-mêle ペルメル。


フランスでは、1920年代に写真を複数飾れる写真立てをペルメルと

呼んでいたそうです。蚤の市に行くと、たまに、厚紙にタフタや

サテンの布を張ったペルメルを見かけることもあります。


このペルメル、今日のフランスでは、カルトナージュを習い始めのころに、

必ず一度は教わる作品の一つです。


私は、このペルメルを額に入れて、額装仕上げするのがお気に入り。

額は、蚤の市で見つけたり、古い版画を扱うギャラリーのお古を

譲っていただいたものを使用することが多いです。


古い額にはトンボ(額に飾るものが動かないように固定するパーツ)が

ついていないので、いきおい、額装仕立てをせざるを得ません。


『大人のカルトナージュ』でも、簡単に83ページでご紹介していますが、

今回は、この額装仕立ての方法を、写真入りで詳しくご紹介します。


新しい額も良いですが、トワル・ド・ジュイには、少し

古びた額がよく似合います。最近は、日本でも、古道具市や骨董市が

あちこちで開かれ、どなたかのお古や海外からの古い額と

出会う機会も増えていますので、ぜひマスターして、

活かしていただけたら、と思います。


それでは、ペルメルが完成したところから始めます。

その前に、大切なことを忘れていました!

ペルメルを額に入れる場合は、まず、額の裏側、ペルメルがはめ込まれる

部分の縦横寸法を測ってください。


次に、張る布の厚みを考慮して、厚紙サイズを決めます。

中厚の生地でしたら、額裏側の実寸より3ミリほど小さい厚紙を

二枚用意します。(一枚は布を張るペルメル用、

もう一枚はフックを取り付け、ペルメルの裏面を隠す化粧背面用です。)


大きな額でしたら、厚紙は3ミリをお勧めします。布を少し引っ張りながら

張るので、薄い厚紙ですと、ペルメルが反ってしまう恐れがあるからです。


さて、ペルメルと背面にフックの取り付けが完成しましたら、

上の写真のように、ペルメル、背面の順に重ねて、

水貼りテープを4本、カットします:2本は長辺の長さ、もう2本は

短辺の長さです。


この4本のテープでペルメルと背面厚紙を固定します。


水貼りテープの長辺上部5ミリ前後にボンドを塗り、ペルメルの端3~5ミリほどの

ところに貼ります。3~5ミリという幅は、使用する額によります。まずは、

ペルメルを額に嵌めてみて、端っこ何ミリくらいまでが額で隠れるかを

チェックするとよいでしょう。


次に、ペルメルと背面厚紙の厚みくらいの幅を考えながら、水貼りテープに

ボンドを塗ります。(大まかで大丈夫です。)


さらに、厚紙の方に、残りの水貼りテープの幅分、ボンドを塗ります。

(おおよそで大丈夫です。)

小さい作品でしたら、水貼りテープにボンドを塗り、一気にペルメルと

厚紙を貼ってしまって大丈夫です。

大きい作品の場合、水貼りテープにボンドを塗っている間に、

テープがのびてきたり、くるんとまるまってしまったり、

テープ裏面の糊が刷毛でよれてしまったりするので、

私は、上述の方法を取っています。


こうして、四辺を貼って、ペルメルと背面厚紙が合体しました。


これを額に嵌め込みます。


さあ、いよいよペルメルを額に固定する作業、釘打ちに入ります。

道具は、三つ:細釘(針釘)、釘を支えるための釘〆(ポンチ、釘締め)、

そして、小さめの金づち(大きくても構いませんが、

金づちが重たいと、少し疲れるかもしれません。)

細釘を、まずは、四辺の中央、次に、左右の端、必要に応じて

その間、と打ち込んでいきます。

決まりはありませんが、長辺の中央を固定したら、次は向かいの長辺の中央、

その次は、左右どちらかの中央、最後の残りの中央、、、という風に、

上下左右が均等に固定されるように、順番に釘を打っていくと、

ペルメルの片側だけが浮いてしまうことを防げます。


打ち方ですが、まずは、上の写真のように、打ち込みたいポイントに

親指と人差し指で針釘を固定し、金づちで軽く打ちます。

釘を打ち込む角度は、30度~45度くらい。額のデザインにもよります。

額に厚みがない場合は、30度くらいが良いでしょう。

しっかりとした厚みのある額でしたら、45度に打ち込んでも、

釘が額を貫通して、釘の先が表に出てしまうことはないでしょう。


軽く打ち込んだ後は、釘〆(釘締め、ポンチ、フランス語では、

シャッス・クル chasse-clous)を、下の写真のように、

釘の頭に当てて、金づちで釘締めの頭を打ちます。

この時に、角度を固定して打つことが鍵です。

私は、角度が変わらないように、小指や薬指で細釘の角度を

固定します。

最後は固定していた指を外して、釘を最後まで打ち込みます。

釘締めが動いてしまって、細釘が曲がってしまうこともあります。

そういう時は、ペンチで引き抜いてください。



釘を打つ本数に決まりはありません。ペルメルがしっかりと

固定され、ペルメルの表(おもて)面が額よりも少し高く

ぷっくりと出ていたらOKです。

今回のペルメルは、横34cm、縦48cmの比較的大きな作品でしたので、

横に3箇所ずつ、縦に5箇所ずつ、釘を打ちました。


最後は、打った釘を水貼りテープで隠して、背面もきれいに

見えるようにする作業です。

水貼りテープを額の長辺の長さで2本、短辺の長さで2本、用意します。

そして、テープの左右の端を、下の写真ように折って、

左右の端を、上の写真のように三角にカットします。(水貼りテープは、

さらさらの表の面が上、ツルツルの糊面が下を向いています。)

上の写真は、テープを四辺に配置したものです。

下の写真のように三角の角がぴったりと合うように貼れると、仕上がりが

美しいですね。

これで完成です♪♪♪

私は、裏面に、製作した年月日とサインを入れています。

(いい思い出になります^^)


自分用でしたら、この釘を隠す化粧貼り作業は省いても良いかもしれません。


ペルメルを額に入れると、お気に入りの生地を絵画のように

楽しめる素敵なインテリアアイテムになります。

その上、写真やカードを挿したり、ペルメルに待ち針を刺して、

タッセルを飾ったり、鍵をひっかけたり、ペンダントをつるしたり。

リボンにピアスをひっかけて飾ったり、、、。

その名の通り、本当に「いろいろ」な楽しみ方ができるペルメル、

ぜひ、額装仕上げで、ペルメルを素敵なインテリアのアクセントとして

お楽しみいただけますように!


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ございます。挑戦してみたい方は、どうぞこちらから


なにより、まずはペルメルのつくり方をマスターしたい!と

思っていらっしゃるみなさま、

ただいま、久しぶりにペルメルセットの準備をしております。

8月中には、、、と思っています。

どうか、しばしお待ちくださいませ。





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